日本人のコミュニケーションスタイルを知ろう!

こんにちは、JAC(建設技能人材機構)の加納です。

日本人と外国人のコミュニケーションには違いがあります。

日本人のコミュニケーションスタイルを知ることで、「どうしてそんなことをするのだろう?」と、悩むことが減ります。

今回は、日本人のコミュニケーションスタイルの特徴や、日本人とコミュニケーションを取る時のポイントを紹介します。

日本人のコミュニケーションスタイルにはどのような特徴がある?

日本人のコミュニケーションスタイルの特徴を紹介します。

あいまいな表現を好む

日本人は、あいまいな表現を使うことが多いです。

あいまいな表現とは、具体的な期限や量などをはっきり伝えない表現です。
例えば、次のようなものがあります。

  • 早めに完成させてください
  • 多めに資料を印刷してください

「早めに」がどのくらい早めなのか、「多めに」がどのくらい多めなのかは、その人やその会社の感覚によって異なります。 日本人でも、このようなあいまいな表現が原因で問題が起きることがあります。

ボディランゲージが少ない

日本人はボディランゲージを使うことが少ないです。
そのため、言葉がわからないときは、相手の話の中で特に重要な部分や、相手の感情を理解することが難しい場合があります。

結論を最初に言わない

日本人は、結論を先に言わないことが多いです。
また、「このくらい言えばわかるだろう」と、結論を言わないこともあります。

例えば、次のような会話です。

あなた「今からお昼休憩を取っても良いですか?」
上司「まだ11:00です」

この会話では、「まだ休憩をしてはいけない」というのが結論です。
しかし、結論を言わないで理由だけを説明しているので、結論がわかりづらいです。

はっきり断らない

日本人は、相手を傷つけないように、はっきりと断らないことが多いです。

例えば、次のような言葉は断りたいときに使われます。

  • またの機会があれば、お願いします
  • ちょっと難しいです
  • 行けたら行きます

外国人のみなさんには、断られているかどうか、わかりにくい言葉です。

自分の気持ちや意見を言葉にしない

日本では、「言葉で言わなくても、これくらいはわかるだろう」という前提で話が進んでしまうことがあります。
気持ちや意見をはっきり言わず、相手が自分の気持ちや意見を察してくれることを期待します。

また、「意見が違うことで対立したくない」という思いから、意見を言わないこともあります。

自分のことを低く表現する

日本人は、謙虚な人が多いです。
謙虚な人は、自分のことを低く表現します。
例えば、優秀な成績でも「自分は優秀ではない」「まだまだです」といった言葉を使って自分を低く評価することがあります。

自分のことを低く表現するのは、次のような場合です。

  • プライドを隠すとき
  • 他の人のことを褒めるとき

日本人は、「プライドが高いこと」を良く思わない人が多いです。
褒められたときに「そんなことはないです」と否定することで、自分のプライドを隠します。

また、「私は、◯◯さんに比べると、まだまだ勉強不足です」など、自分を下げて表現することで、他の人が優れていることを褒めることもあります。

よく「すみません」と言う人が多い

一般的に、日本人はよく「すみません」と言う人が多いです。

日本語では自分が悪いことをしたときだけでなく、人に声をかけるときやレストランで店員さんを呼ぶときなどにも「すみません」と言います。

また、人によってはお土産をもらったり電車で席を譲ってもらったりしたときにも、「ありがとう」ではなく「すみません」と言うこともあります。

例えば、お土産をもらうときは「いつもすみません」と言います。
謝っているのではなく、「わざわざ自分のためにお土産を買って、持ってきてくれて申し訳ない」という気持ちと感謝の気持ちを込めて使います。

これらの日本人のコミュニケーションスタイルは、「相手への配慮」が理由となっているものが多いです。
自分を低く評価することで相手に尊敬の気持ちを示したり、相手を傷つけないために曖昧に誘いを断ったり、常に「他の人がどう感じるか」を意識したコミュニケーションをします。

そのため、日本人は相手の気持ちを読み取るのが得意な人が多いです。
例えば、ご飯に誘ったときに相手から「行けたら行きます」といわれたときは、「本当は行きたくないのかもしれない」と、その言葉に隠された意味を読み取ろうとします。
言葉からだけではなく、相手の表情や目線の動きなどからも、相手の気持ちを想像します。

日本人のコミュニケーションの特徴を知ると、日本人とのコミュニケーションが難しく感じるかもしれません。
でも、「相手がどう思うか」を考えて話したり行動すれば大丈夫です。

「これで良いのかな」と思うあなたの不安な気持ちも、多くの日本人は読み取ってくれます。

その上で、より上手に日本人とコミュニケーションを取るポイントを次で紹介します。

日本人とコミュニケーション取る時のポイント

日本人とコミュニケーションを取る時のポイントを紹介します。

わからないときは確認する

「早めに」「だいたい」「ちょっと」など、具体的な数字がわからない場合は、確認をしましょう。

たとえば、「早めに仕上げてください」と言われた時には、期限を確認します。
人によっても「早め」がどのくらいなのかは、異なります。

「期限を教えてください」とはっきり聞けば、「明日です」「今週中です」など、具体的に答えてもらえます。

ていねいな言葉を使う

自分より年齢が上の人や上司、初めて会う人などには、ていねいな言葉を使いましょう。

ていねいな言葉を使わないと、失礼な印象を与えてしまいます。
最初は、語尾を「~です。」「~ます。」にするだけでも良いです。

会社の人にわからないことを質問するときは、ていねいな言葉を使って質問しましょう。

日本人とコミュニケーションを取るときに注意すること

日本人とコミュニケーションを取るときは、次のような点に気をつけましょう。

  • 公共の場で大きな声を出さない
  • 相手と体の距離を保つ
  • お金の話をしない

日本人は、控えめな性格の人が多いといわれています。
特に、公共の場所で話すときや会社の人と話すときに、大きな声を出したり激しい感情表現をしたりすると、びっくりされてしまうことがあります。

また、日本ではあいさつでハグをしたり頬にキスをしたりする文化がありません。
あいさつをするときは、相手との距離を保ってお辞儀をします。

お金の話にも注意しましょう。
日本人は、他人とお金の話をするのを避けます。
「お給料はいくらもらっていますか?」「貯金はいくらありますか?」などの質問はしないようにしましょう。

まとめ:日本人のコミュニケーションスタイルを知るとうまくいく

日本人は、あいまいな表現を使ったり、自分の意見を言わなかったりします。

このコミュニケーションスタイルは、「相手への配慮」を意識したものです。
常に「相手がどう思うか」を考えるため、日本人は相手の気持ちを読み取るのが得意です。
そのため、あなたの不安な気持ちも読み取ってもらえます。

相手からの指示があいまいなときは、「期限はいつまでですか?」など具体的な質問をする、話す時は「~です。」「~ます。」という言葉にすると、よりスムーズに日本人とコミュニケーションを取れます。

怖がらずに、たくさん日本人とコミュニケーションを取ってみましょう!

 

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