日本でキリスト教徒が住むために知っておきたいこと

こんにちは、JAC(建設技能人材機構)の加納です。

日本でキリスト教を信仰している人口は約1%といわれています。
とても少ないので、キリスト教徒として日本で暮らすことを不安に思う人もいるかもしれません。

今回は、キリスト教徒が日本で暮らすために知っておきたいことを紹介します。
日本におけるキリスト教の考え方についても解説します。

日本でキリスト教を信仰している人はどのくらい?

キリスト教は、イエス・キリストを神の子・救世主(メシア)と信じ、その教えに従う宗教です。

世界には約24億人のキリスト教徒がいるといわれています。
これは、世界の総人口の約3分の1に相当します。

一方で、日本のキリスト教徒の数は約125万人と推定されています。
これは日本の総人口の約1%です。

割合は少ないですが、キリスト教を信仰する人々は礼拝やクリスマスなどの行事を大切にして生活しています。

また、日本にはキリスト教系の学校や病院が多く存在し、信仰に関係なくキリスト教に関わる機会がたくさんあります。

キリスト教徒以外の結婚式を受け入れる教会も多く、キリスト教式の結婚式をする人も多いです。
特に純白のウェディングドレスやバージンロード(Wedding aisle/Wedding road) を歩くこと、聖歌隊の歌などのロマンチックな伝統が日本で受け入れられ、魅力として評価されています。

そのため、キリスト教は日本人にとっては比較的身近に感じる宗教ともいえます。

日本でキリスト教徒が暮らすために知っておくと良いこと

日本に住むキリスト教徒にとって、生活の中で注意すべき点がいくつかあります。
特に食べ物の選択や礼拝の場所については、事前に情報を知っておくと安心です。

食べ物に関して知っておくと良いこと

キリスト教は、宗派によっては、食べ物に制限があることがあります。
しかし、それを知っている日本人は少ないです。

そのため、次の点に注意しましょう。

断食などの制限がある場合は事前に伝える

カトリック教徒は、四旬節や聖金曜日に肉を避ける習慣があります。
日本ではあまり知られていないため、日本人と食事をする場合は伝えておきましょう。

また、宗派によってアルコールやカフェインを控える習慣がある場合も、事前に伝えておくと安心です。
日本では、お客様に対して、お茶やコーヒーを提供することが多いからです。

ベジタリアン・ヴィーガン対応の店を探しておく

キリスト教の一部の宗派は、菜食主義を奨励しています。
しかし、日本ではベジタリアン・ヴィーガン向けの食事ができる店が少ないです。

対応しているレストランを探しておくと安心です。

礼拝に関して知っておくと良いこと

日本にも、キリスト教の教会があります。
カトリック教会もプロテスタント教会もあり、日曜礼拝やミサが行われています。

全国各地に小さな教会が点在しているため、住む地域にどのような教会があるか、事前に調べておくと良いでしょう。

東京や大阪などの都市部では、英語・スペイン語・フランス語・韓国語などで礼拝を行う教会もあります。

日本でもキリスト教に関する行事は行われる?

日本ではキリスト教の信者は少数ですが、キリスト教に関連する行事は広く知られ、お祝いの習慣の一部として楽しまれています。
日本でも馴染みが深い、キリスト教に関する行事を紹介します。

クリスマス

日本では宗教的な意味よりも、プレゼント交換やパーティーなど、行事として楽しまれています。
特にクリスマスにフライドチキンやケーキを食べる習慣は、日本独特のものです。

ハロウィン

日本でハロウィンが定着したのは、1990年代後半以降です。
若者を中心に、仮装を楽しむイベントとして人気です。

ハロウィンの時期になると、日本全国で仮装パーティが開催されます。

その中でも特にたくさんの人が集まるのが東京の渋谷です。
ハロウィン当日の渋谷は、仮装した人々で混雑します。
安全のために、飲酒制限や通行規制が実施されます。

バレンタインデー

日本では「女性が男性にチョコレートを贈り想いを伝える日」として定着しています。
近年では、友達同士でチョコレートを交換したり、自分へのご褒美としてチョコレートを楽しむ文化が浸透しています。


このように、日本ではキリスト教に由来する行事が広まっています。
しかし、宗教的なものではなく、商業的・文化的なイベントとして受け入れられているのが特徴です。

日本のキリスト教史

キリスト教が日本に伝わったのは、1549年です。
この年、キリスト教宣教師のフランシスコ・ザビエルがキリスト教を広めるために日本に来ました。

彼の布教活動は成功し、多くの日本人がキリスト教に興味を持ちましたが、やがて信仰が厳しく禁止される時代になりました。
1612年には、「キリスト教禁止令」が発令され、キリスト教信者が迫害されたという歴史もあります。

現在の日本では、憲法によって信教の自由が保障されています。
この変遷を経て、日本では多様な宗教が共存し、個人の宗教の自由が尊重されています。

まとめ:日本人はキリスト教に親しみを持っている人が多い

日本のキリスト教徒は、人口のわずか1%ほどです。
しかし、キリスト教系の学校や病院も多くあるため、日本人にとっては比較的身近に感じる宗教です。

日本に住むときには、食べ物のきまりがあれば事前に伝えておきましょう。
宗派によって食べ物の制限があることを知っている日本人は少ないです。
ベジタリアンやヴィーガンの人は、対応できる店を探しておくと安心です。

日本では、全国各地にキリスト教の教会があるため、礼拝に関する心配は少ないです。
都市部では外国語に対応できる教会もあります。

クリスマスやバレンタインデーなど、キリスト教にまつわる行事も日本では行われています。
ただし、宗教的な意味合いは薄いです。
「行事」として楽しむ目的のことも多く、日本独自の形になっているのが特徴です。

 

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