日本の病院を受診する方法は?病院でよく使うフレーズも紹介!

加納 素子

私が記事を書きました!

(一社)建設技能人材機構(JAC)

調査研究部 主任 / 管理部 / 広報部

加納 素子

(かのう もとこ)

こんにちは、JAC(建設技能人材機構)の加納です。

日本で生活していると、病気やけがで病院を受診することもあると思います。
緊急時に慌てないために、病院の受診方法や持ち物を確認しておきましょう。

今回は、日本の病院を受診する方法や病院でよく使う日本語のフレーズについて詳しく紹介します。

日本の病院を受診する方法

日本で病院を受診するときに持っていくものや受付から薬を受け取るまでの流れを紹介します。

※「病院」と「クリニック」について
日本では、医療機関を「病院」と「クリニック」に分けて呼ぶことが一般的です。

  • 病院:重い病気や大きなけが、手術が必要な場合に受診するところ
  • クリニック:軽い体調不良や小さなけがで受診するところ

日本では、最初にクリニックを受診し、必要に応じて大きな病院を紹介してもらうのが一般的な流れです。
この記事では、クリニックも含めて「病院」と表現します。

病院へ持っていくもの

病院に行くときに必ず持って行くものと、あると便利なものを、分けてご紹介します。

【必ず持って行くもの】

  • マイナ保険証
  • 在留カードまたはパスポート
  • 現金

マイナ保険証について

病院を受診するには、マイナ保険証が必要です。
マイナ保険証とは、健康保険証として利用登録をしているマイナンバーカードのことです。

マイナ保険証を病院に提示することで、医療費の負担が30%になります。
※社会保険料を支払っていない場合は、医療費の負担が大きくなる可能性があります。勤めている会社に確認してください。

国民健康保険証は、2025年12月2日以降使えなくなりました。
今まで国民健康保険証を使って病院を受診していた人も、マイナ保険証を持って受診しましょう。

マイナ保険証を利用するには、事前にマイナンバーカードを保険証として利用するための登録が必要です。
登録方法は以下の2つがあります。

  • 医療機関で登録する
  • スマホアプリを使って自分で登録する

方法は、以下のページから確認してください。
厚生労働省「My Number Card as your Health Insurance Certificate (Foreign Language Brochures)」

まだマイナンバーカードを持っていない人は、まずマイナンバーカードを作る必要があります。
マイナンバーカードの発行に時間がかかる場合は、資格確認書を取り寄せて使うことも可能です。
働いている会社に資格確認書の申請ができるか聞いてみてください。

在留カード・パスポートについて

在留カードやパスポートは、本人確認のために必要です。

現金について

病院では、支払い方法が現金だけの場合があります。
そのため、現金も忘れずに持っていきましょう。

【あると便利なもの】

  • マスク
  • お薬手帳
  • 服用している薬やサプリメント
  • 症状を書いたメモ

マスクについて

日本では、マスク着用をお願いしている病院が多いです。
忘れた場合は病院内で買うことができます。

お薬手帳について

過去に日本の病院を受診して薬をもらったことがある人は、「お薬手帳」を持っていると思います。
お薬手帳は、過去に処方された薬が記録してあります。

紙のお薬手帳は薬局や病院で無料でもらうことができます。

また、お薬手帳は便利なスマホアプリ版もあります。
薬局で薬を出してもらう際にお薬手帳を忘れると、薬代が少し高くなる場合があります。
忘れないためにも、アプリのお薬手帳が便利です。

服用している薬やサプリメントについて

ドラッグストアや通販で買った薬やサプリメントを服用している場合は、その薬や箱を持って行って医師や薬剤師に見せてください。

症状を書いたメモ

症状を書いたメモを持っていくと、症状を伝えやすいです。

次のような内容を簡単にメモしておきましょう。

  • 熱や咳、痛み、かゆみなど症状の内容
  • 症状が出始めた時期
  • 症状がでている体の部位

受付から薬の受け取りまでの流れ

日本の病院を受診するときの一般的な手順は次のとおりです。

  1. 受付をする
  2. 問診票を記入する
  3. 診察を受ける
  4. 支払いをする
  5. 処方箋を受け取り、薬局で薬を購入する

①受付をする

病院に着いたら、まずは受付をします。
入口の近くにカウンターがあるので、そこで受付をしましょう。

受付では、以下の書類を提出します。

  • マイナ保険証
  • 在留カードまたはパスポート

②問診票を記入する

受付が終わったら、問診票の記入をします。
問診票は、医療に関する質問票です。

問診票でよく聞かれる項目には、以下のようなものがあります。

  • 名前や住所、電話番号、生年月日などの個人情報
  • 身長・体重
  • 症状(例:発熱、咳、腹痛)
  • 症状がある期間
  • 食事や水分がとれているか
  • アレルギーの有無
  • 飲酒や喫煙はしているか
  • 過去の病歴・手術歴
  • 現在、服用している薬の種類
  • 妊娠の可能性や授乳中かどうか(女性のみ)

問診票は紙に書くことが多いですが、日本語で質問されることもあります。
不安があれば、事前に症状や服用中の薬についてメモをしておくか、翻訳アプリを使うと便利です。

問診票を記入する際には、体温計で熱を測ったり、血圧を測ったりすることもあります。

③診察を受ける

診察は基本的に受付順です。
名前か受付で配られる番号で呼ばれるので、待合室で待ちます。

診察では医師が症状を聞き、診察をします。
症状によっては、採血やレントゲンでの検査を行います。
医師が症状について診断をし、治療方法を説明します。

宗教の教えによって、服用できない薬の成分がある場合や、特定の手術や輸血を受けられない場合は、医師に伝えましょう。

例えば、イスラム教の人の場合、豚由来の成分が使われている薬などに注意が必要です。

④支払いをする

診察が終わったら、会計を待ちます。
受付で呼ばれ、支払いをします。

クレジットカードで支払いができる病院も増えていますが、小さな病院の場合は、現金払いのみが多いです。

⑤処方箋を受け取り、薬を購入する

医師が薬を処方した場合、処方箋が発行されます。
処方箋は、治療や症状の軽減に必要な薬の種類と量を書いた紙です。

日本では、基本的に薬局は病院の中にありません。
病院のすぐ近くに薬局があることがほとんどなので、薬局に処方箋を持っていき、薬を受け取ります。
薬代は薬局で支払います。

薬局でも、病院と同じようにマイナ保険証を提出します。
お薬手帳がある場合は、お薬手帳も一緒に提出しましょう。

予約について

予約なしで受診できる病院が多いですが、病院によっては、予約が必要な場合もあります。
電話で確認するか、病院のWebサイトを確認しましょう。

また、宗教上の理由などで要望がある場合は、対応してもらえるか事前に確認すると安心です。
例えば、イスラム教徒の女性の場合「女性の医療スタッフに対応してほしい」など、具体的に要望を伝えましょう。
受診時には女性医師を希望したことを伝え、確認してもらうとより安心です。

病院でよく使う日本語のフレーズ

病院でよく使う日本語を紹介します。

受付でよく使う日本語

病院の受付では、次のような日本語のフレーズをよく使います。

患者がよく使う日本語
フレーズ 日本語(ひらがな) 読み方
初めて受診します。 はじめて じゅしんします。 Hajimete jushin shimasu.
予約しています。 よやく しています。 Yoyaku shite imasu.
どのくらい待ちますか? どのくらい まちますか? Dono kurai machimasu ka?
会計はいくらですか? かいけいは いくらですか? Kaikei wa ikura desu ka?
近くの薬局を教えてください。 ちかくの やっきょくを おしえてください。 Chikaku no yakkyoku o oshiete kudasai.
次回の予約は取れますか? じかいの よやくは とれますか? Jikai no yoyaku wa toremasu ka?
受付スタッフがよく使う日本語
フレーズ 日本語(ひらがな) 読み方
ご予約はされていますか? ごよやくは されていますか? Goyoyaku wa sarete imasu ka?
保険証をお願いします。 ほけんしょうを おねがいします。 Hokensho o onegai shimasu.
問診票を書いてください。 もんしんひょうを かいてください。 Monshinhyo o kaite kudasai.
体温を計ってください。 たいおんを はかってください。 Taion o hakatte kudasai.
お席でお待ちください。 おせきで おまちください。 Oseki de omachi kudasai.

診察でよく使われる日本語

医師の診察中には、次のような日本語のフレーズをよく使います。

患者がよく使う日本語
フレーズ 日本語(ひらがな) 読み方
咳が出ます。 せきが でます。 Seki ga demasu.
吐き気がします。 はきけが します。 Hakike ga shimasu.
熱があります。 ねつが あります。 Netsu ga arimasu.
下痢をしています。 げりを しています。 Geri o shite imasu.
体がだるいです。 からだが だるいです。 Karada ga darui desu.
◯日前から熱があります。 ◯にちまえから ねつが あります。 ◯nichi mae kara netsu ga arimasu.
熱が◯度あります。 ねつが ◯ど あります。 Netsu ga ◯do arimasu.
持病に◯◯病があります。 じびょうに ◯◯びょうが あります。 Jibyo ni ◯◯byo ga arimasu.
薬のアレルギーがあります。 くすりの あれるぎーが あります Kusuri no arerugi ga arimasu.
妊娠しています。 妊娠している可能性があります。 にんしん しています。にんしん している かのうせいが あります。 Ninshin shite imasu. Ninshin shite iru kanosei ga arimasu.
飲んでいる薬はありません。 のんでいる くすりは ありません。 Nonde iru kusuri wa arimasen.

持病とは、以前から診断されて、治療を続けている病気のことです。
例えば、喘息や糖尿病、高血圧などです。

医師や看護師がよく使う日本語
フレーズ 日本語(ひらがな) 読み方
いつから症状がありますか? いつから しょうじょうが ありますか。 Itsu kara shojo ga arimasu ka?
どんな痛みがありますか? どんな いたみが ありますか? Donna itami ga arimasu ka?
口を開けてください。 くちを あけてください。 Kuchi o akete kudasai.
胸の音を聞きます。 むねの おとを ききます。 Mune no oto o kikimasu.
息を吸ってください。 いきを すってください。 Iki o sutte kudasai.
息を吐いてください。 いきを はいてください。 Iki o haite kudasai.
仰向けになって寝てください。 あおむけになって ねてください。 Aomuke ni natte nete kudasai.
◯◯(体の部位)を触ります。 ◯◯を さわります。 ◯◯ o sawarimasu.

痛みを伝えるときは、日本語特有の表現があります。
こちらで詳しく紹介しているので、読んでみてください。
日本語の「痛みの表現」を知ろう!うまく痛みを伝える方法も

日本の病院を受診するときに知っておくと良いこと

日本の病院をスムーズに利用するためには、基本の営業時間や休診日、病院の診療科目などについて知っておくと安心です。

営業時間と休診日

日本の病院は、以下のような営業時間や休診日であることが多いです。

【住宅街などにある小規模病院の場合】

  • 午前:8:30〜12:00 前後
  • 午後:14:00〜18:00 前後
  • 土曜:8:30〜12:00 前後
  • 休診:土曜午後・日曜・祝日
  • 昼休み:12:00〜14:00 が多い

【総合病院など大規模病院の場合】

  • 受付:8:30〜11:30
    ※午後は予約診療や専門外来が中心です
  • 休診:土曜午後・日曜・祝日

ただし、病院によって営業時間や休診日は違います。
行く前に病院のWebサイトなどで確認してください。

病院の診療科目

日本の病院では、体の部位や専門分野によって細かく診療科が分かれています。
症状にあわせて適切な科を受診しましょう。

診療科目 症状の例
内科 風邪、発熱、腹痛、下痢などの症状があるとき
小児科 15歳くらいまでの子どもの体調が悪いとき
皮膚科 湿疹、ニキビ、かゆみなど皮膚に症状があるとき
整形外科 骨折や捻挫をしたときや、関節の痛みなどがあるとき
眼科 目のかゆみ、視力低下など目に症状があるとき
耳鼻咽喉科 耳の痛みや鼻水、喉の痛みなどがあるとき
泌尿器科 頻尿や排尿痛、血尿などの症状があるとき
産婦人科(婦人科) 妊娠・出産、生理不順など女性特有の症状があるとき
精神科・心療内科 不眠、気分の落ち込みなど、心に症状があるとき
歯科 虫歯になったり、歯が欠けたとき

救急車を呼ぶケース

すぐに治療が必要な場合は、救急車を呼びます。
救急車の電話番号は「119」です。

救急車を呼ぶべきケースは以下の通りです。

  • 意識がない、または反応が弱い
  • 息ができない、強い呼吸の苦しさがある
  • 強い胸の痛みがある
  • 大量の出血や大きなけがをしている
  • 突然の強い頭痛

救急車の利用は、基本的には無料です。
しかし、救急車はすぐに治療が必要な人のためのものです。
軽い症状で治療の必要がないと判断された場合は、費用がかかることがあります。

軽い症状の場合は、自分で病院へ行くか、タクシーを利用しましょう。

救急車を呼ぶべきかわからない場合は、「#7119」に電話をかけて相談してください。
「#7119」を利用するのが難しい場合は、外国人向けのサポートサイト「Tokyo EMS Guide」を参考にしてください。
Tokyo EMS Guide

救急車の呼び方については、こちらの記事で紹介しています。
日本の救急車の呼び方は?正しい利用方法を知ろう

病院の探し方

日本語に不安がある場合は、外国語対応が可能な医療機関を探してみましょう。
日本政府観光局が提供しているWebサイトが便利です。

日本政府観光局のWebサイトでは、以下の情報を簡単に検索できます。

  • 外国語対応(英語、中国語、韓国語など)が可能な病院
  • 場所(都道府県別)
  • 診療科目
  • 受診方法(予約の有無など)

※参考:日本政府観光局「具合が悪くなったときに役立つガイド

【1号特定技能外国人向け】病院受診の多言語サポート窓口

建設分野で働く1号特定技能外国人は、JACの「病院受診の多言語サポート窓口」を利用できます。
病院受診の多言語サポート窓口は24時間利用でき、30以上の言語に対応可能です。

このサービスでは、以下のサポートが受けられます。

  • 近くで受診できる病院探しのサポート
  • 病院の予約や変更、キャンセルのサポート
  • 電話での医療通訳
  • けがによる入院・手術見舞金の支給

体調が悪いときやけがをしたとき、まず困るのが「どこの病院に行けばよいかわからない」ということです。
JACの病院受診の多言語サポート窓口では、今いる場所と症状を伝えることで、受診できる病院を探してくれます。

病院や薬局でのコミュニケーションが不安な場合は、通訳者と電話をつなぎ、電話越しに通訳してもらうこともできます。
サービスを利用するときの通話料や通訳料は無料です。

サービス内容や利用方法については、こちらをご覧ください。
多言語で外国人の不安解消「医療通訳サポート」

多言語対応の医療サポート窓口は、以下のリンクから利用できます。
「病院受診の多言語サポート窓口」を利用する

まとめ:病院に行くときは受診方法とよく使うフレーズを確認しておこう

日本の病院を受診するときは、最初に受付でマイナ保険証とパスポート、または在留カードを提示します。
その後、問診票に記入してから順番を待って診察を受けます。

予約が必要な病院もあるため、事前にWebサイトなどで確認しておくと安心です。
信仰する宗教によって配慮が必要な場合は、対応してもらえるかも確認しておきましょう。

また、病院でよく使う日本語のフレーズを覚えておくと便利です。
余裕があれば、受診前に予習しておくと安心です。

日本語での受診に不安がある場合は、日本政府観光局のガイドを利用して、外国語対応が可能な医療機関を事前に探しておくと安心です。
建設分野で働く特定技能外国人は、JACの「病院受診の多言語サポート窓口」もぜひ活用してください。

 

わたしたち JAC(ジャック)について

JAC(建設技能人材機構)は、日本の建設業ではたらくすべての特定技能外国人を支援する組織です。特定技能外国人を受け入れる企業と協力して、みなさんがはたらきやすい仕事の環境をととのえています。

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