日本の家のルールを学ぼう。知っておきたい家の使い方も紹介

片山 祥平

私が記事を書きました!

(一社)建設技能人材機構(JAC)

広報部 / 管理部

片山 祥平

(かたやま しょうへい)

こんにちは、JAC(建設技能人材機構)の片山です。

これから日本で暮らす人に向けて、日本の家のルールを紹介します。
母国と日本の文化や習慣の違いから、戸惑うルールがあるかもしれません。

また、近所の人とトラブルなく生活するために、知ってほしいマナーもあります。

日本で安心して暮らすために、ぜひ参考にしてください。

知っておきたい日本の家のルールとマナー

日本の家で暮らす場合には、守るべきルールや気をつけたいマナーがあります。

賃貸住宅のルールとマナー

賃貸住宅は、家賃を払って借りる家のことです。
社員寮や会社が借りて用意してくれる集合住宅も、同じように借りて住む家です。

次に住む人や、同じ建物に住む人たちが気持ちよく生活できるように、守るべきルールやマナーがあります。

どのようなルールやマナーがあるか紹介します。

部屋を勝手に改造しない

借りた部屋は元の状態にして返します。
そのため、元に戻せないような改造をしたり、部屋を傷つけたりしてはいけません。

例えば、次のようなことはしてはいけません。

  • 壁や天井、床の色を変える
  • 壁を叩いて穴を開ける
  • 備え付けの家具を外して売る など

借りた部屋で変えたい部分があるときは、必ず賃貸住宅の管理会社や大家さんに相談してください。
大家さんとは、建物を所有し、家賃の管理や契約を行う人のことです。

管理会社や大家さんに相談しないで勝手に改造した場合は、元の状態に戻すための費用を請求される場合があります。
絵を飾ったり、照明を変えたりするなど、元の状態に戻せる変更は問題ありません。

他人に貸さない

借りている部屋を他の人に貸すことはできません。
部屋に住めるのは、契約者のみです。
友人や家族でも、許可なく住むことはできません。

契約時に伝えた人数や住む人が変わる場合は、必ず管理会社や大家さんに伝える必要があります。

騒音に注意する

日本の賃貸住宅は、静かな環境が当たり前です。
音で周りの人に迷惑をかけないようにするのがマナーです。

そのため、次のような音には注意しましょう。

  • 話し声・歌声
  • 足音
  • テレビの音量
  • 楽器の音 など

また、掃除機や洗濯機なども大きな音がします。
多くの人が寝ている深夜や早朝には使わないようにしてください。

室内だけでなく、家の周りや駐車場で集まって大きな声で話すことも迷惑になります。
家の周りや駐車場に集まることは避けてください。

騒音について、周りに住んでいる人や管理会社・大家さんから注意をされたり、働いている会社に苦情が来ることもあります。

騒音が原因で引越しが必要になると、引越し費用や新しい賃貸住宅の契約金など、高額な費用がかかることがあります。

ペットを勝手に飼わない

日本の賃貸住宅には、ペットを飼える家とペットを飼えない家があります。
部屋を借りるときに「ペット禁止」といわれた場合、ペットを飼うことはできません。

ペットを飼える家でも、勝手にペットを飼ったり増やしたりすることはできません。
事前に管理会社や大家さんに確認しましょう。

許可なくペットを飼うと、退去させられることもあります。
また、ペットを飼うことで室内ににおいがついたり、壁紙が傷ついたりした場合は、その修繕のために高額な費用を支払わなければならない可能性もあります。

共用部分に物を置かない

廊下、階段、ロビーなどは、すべての住人が使う「共用部分」です。
日本では、安全と清潔を保つために、共用部分に自分の物を置くことはできません。

車や自転車を停める場所を確認する

車やバイク、自転車を停める場所は決まっています。
指定された場所以外に停めてはいけません。

駐車場や駐輪場は有料の場合があるので、事前に確認しましょう。

紹介した項目以外にも、次のようなルールがある場合があります。

  • 退去するときは◯カ月前に大家さんや管理会社に連絡する
  • ◯カ月以内に退去する場合は違約金を支払う
  • 室内でタバコを吸ってはいけない など

特にタバコのルールには注意してください。
室内でタバコを吸うと、壁紙ににおいや黄ばみがつきます。
タバコが禁止されている部屋でタバコを吸った場合、壁紙の交換費用として、退去時に高額な費用が請求される可能性があります。

契約前にどのようなルールがあるか、不動産会社と一緒に丁寧に確認しましょう。

ゴミの捨て方のルール

日本では、ゴミの回収があります。
ゴミの捨て方は、地域によってルールが異なります。
ルールを守らないと、ゴミを回収してもらえないことがあります。

基本的なゴミの捨て方を紹介します。

ゴミを分別する

日本では、ゴミを種類ごとに分けて捨てます。
ゴミの分け方は、地域によって違います。

主な分け方は次の3つです。

  • 燃えるゴミ:食べ物の残り、紙くず、衣類など
  • 燃えないゴミ:ガラス、金属、陶器、小型の電化製品など
  • 資源ゴミ:ペットボトル、缶、びん、新聞、段ボールなどリサイクルできるもの

ゴミの種類によって、捨てられる曜日が決まっています。
また、使用できるゴミ袋も指定されています。

詳しい分別方法は、「◯◯(住んでいる地域名) ゴミ 分別」で検索すると調べることができます。

決められた場所や時間にゴミを捨てる

ゴミを捨てる場所や時間は決まっています。
住んでいる家によって違うため、管理会社や大家さんに確認しましょう。

ゴミの捨て方や分別方法は、こちらをご覧ください。
日本でのゴミの捨て方は?分別(わけ方)の方法や注意点などもご紹介!

近所の人との付き合い方のマナー

日本の家に住む場合には、地域の人との付き合いも大切です。
都市部では近所の人との付き合いが減ってきていますが、地域の人々と交流を持つことは暮らしやすさにつながります。

町内会へ参加する

多くの地域には「町内会」があります。
町内会は、同じ地域に住む人たちが集まり、地域を安全で暮らしやすくするために助け合うグループです。

町内会を通して、地域のお祭りや防災訓練、夜のパトロールなどの防犯活動に参加すると、地域になじみやすくなります。
こうした活動でお互いを知ることは、困ったときに助け合える関係を築くことにもつながります。

近所に住む人に挨拶をする

引越しのときや日常生活では、隣の部屋や近所の人に挨拶をしましょう。

特に引越しのときの挨拶は大切です。
挨拶をすることで、どのような人が住んでいるかがわかるため、自分も近所の人も安心できます。
引越しの挨拶では、自分の名前と引越してきた時期を伝えましょう。
引越しの挨拶は、会社の人と一緒に行くのが安心です。
会社の人に、引越しの挨拶に同行してもらえないか聞いてみましょう。

日常生活では、近所の人に会ったときに笑顔で「こんにちは」と挨拶ができると良いです。

日本の家の使い方で知っておきたいルールやマナー

母国と日本では、家の使い方が違うことがあります。
借りている家を正しく使うために知っておきたいことを紹介します。
会社の人や友人の家に招かれたときにも役に立ちます。

玄関のルール

日本の家に入るときは、玄関で必ず靴を脱ぎます。

玄関で靴を脱ぐのには、次のような理由があります。

  • 家の中を清潔に保つため
  • 床を守るため
  • 床に座ってくつろぐため

他の人の家に入るときのマナー

他の人の家に入るときは、靴下を履きます。
足の裏の汚れを家に付けてしまうという考え方が理由です。

玄関に入るときは靴を脱いで、靴のつま先を玄関の外側に向けて揃えて置くのがマナーです。

和室・たたみの使い方

日本の伝統的な部屋として「和室」があります。
和室の床に敷かれているのが「畳」です。

日本では、畳の上ではスリッパを脱ぎます。
畳を傷つけず、清潔に保つためです。

また、畳の縁や、和室の入口の下にある木の枠は、昔からの作法で踏まないのが礼儀です。

トイレのルールとマナー

日本の家のトイレにも、特有のルールやマナーがあります。

トイレ専用スリッパを履く

多くの家では、トイレの入口に「トイレ専用のスリッパ」が置いてあります。
これは、トイレの床の汚れを他の部屋に持ち込まないようにするためのものです。

トイレに入るときは、このトイレ用スリッパに履き替えます。
トイレから出るときは、トイレ用スリッパを脱いでから部屋に戻りましょう。

トイレのスリッパを履いたまま、トイレの外に出るのはマナー違反です。

トイレットペーパーはトイレに流す

日本のトイレットペーパーは、水に溶けるように作られています。
使用済みのトイレットペーパーは、必ずトイレに流してください。

生理用品やおむつなど、水に溶けないものだけをゴミ箱に捨てます。

トイレは正しく使う

日本には、和式トイレが設置されている家もあります。

和式トイレは、便器をまたぐようにして、しゃがんで使います。
和式トイレの場合も、トイレットペーパーはトイレに流してください。

水を流すときは、便器前方にあるレバーを下に下げるか、便器上部のタンクについているレバーをまわします。

【和式トイレの使い方】

  1. トイレはしゃがんでご利用ください
  2. トイレットペーパーは、ゴミいれにすてず、トイレにながしてください
  3. レバーをおすと水がながれます

暖房器具の使い方と注意点

日本の家では、暖房器具を正しく使うことが大切です。
特にストーブなど火を使う暖房器具は、間違った使い方をすると火事になる危険があります。

暖房器具を使用するときは、次の点を意識してください。

  • 燃えやすいものをストーブの近くに置かない
  • 寝るときと外出するときはストーブの電源を必ず消す

カーテンや布団、紙などは燃えやすいです。
ストーブの火が燃え移って火事になる可能性があるため、注意してください。

日本の冬は空気が乾燥しています。
空気が乾燥すると火事になりやすいため、火の取り扱いには気をつけてください。
タバコの火が火事の原因になることもあります。

エアコンがある場合は、エアコン暖房を使うと火事の危険を減らせます。
エアコン暖房の適切な設定温度は20℃といわれています。
30℃など高い設定温度にすると電気代が高額になるため、適切な設定温度で使うようにしてください。

水道の使い方と注意点

水道を使うときにも、知っておくべきルールや注意点があります。

油を流さない

料理で使った油をそのまま流すと、水道管が詰まることがあります。
油は冷えると固まるため、気温の低い冬は特に注意が必要です。

使った油は、新聞紙などに吸わせてゴミとして捨てましょう。

冬の水道管凍結に注意

寒い地域では、冬に水道管が凍結して水が出なくなったり、水道管が破裂したりすることがあります。
水道管が破裂した場合は、修理にお金がかかります。

家を数日空けるときは、水抜きの作業をしてください。
水抜きの手順は住宅によって異なるので、事前に管理会社や大家さんに確認しましょう。

【特定技能外国人向け】家のトラブルで困ったときの相談先

日本での生活に慣れていないと、トイレや水道など、家のトラブルで困ることがあるかもしれません。

そのようなときは、JACの「生活トラブルサポート」を利用できます。
生活トラブルサポートを利用できるのは、1号特定技能外国人です。

「生活トラブルサポート」には、次の3つのサービスがあります。

  • 緊急駆けつけサービス
  • 個人賠償責任保険
  • 生活相談窓口

【緊急駆けつけサービス】

カギや水まわりのトラブルが発生したときは、専門スタッフが家に来て解決します。
次のようなトラブルが対象です。

  • カギをなくして家に入れない
  • 職場に家のカギを忘れてきてしまった
  • 蛇口から水が漏れている
  • トイレのタンクが故障して水が流れない
  • トイレが詰まって水が流れない

緊急駆けつけサービスは基本的に無料で利用できますが、トラブルの内容によっては費用がかかることがあります。

【個人賠償責任保険】

「洗濯機の水漏れで下に住む人の部屋を汚してしまい、お金を払うことになった」など、損害賠償を負担したときに、保険から費用を支払うことができます。

【生活相談窓口】

「近所の人に騒音を注意されたけれど、どうしてよいかわからない」など、生活の困りごとを電話やチャットで相談できます。

生活トラブルサポートは、10以上の言語に対応しています。

事前の申し込みは不要です。
トラブルが起きたときに、いつでも電話かチャットから相談できます。
JACの生活トラブルサポートを利用する

まとめ:日本の家のルールを守って快適に暮らそう!

日本の家に住む場合には、賃貸住宅ならではのルールや、ゴミの捨て方などを守る必要があります。

町内会など地域のグループの活動に参加することで、より安心して暮らすことができるでしょう。

また、日本の家では靴を脱ぐことや、畳の部屋を正しく使うことも大切です。
トイレの使い方も他の国とは異なる点があるので、十分注意しましょう。

賃貸住宅は人から借りているものです。
返すときには、元のきれいな状態に戻せるように使いましょう。

少しずつ慣れながら、日本の家での生活を楽しんでくださいね。

 

わたしたち JAC(ジャック)について

JAC(建設技能人材機構)は、日本の建設業ではたらくすべての特定技能外国人を支援する組織です。特定技能外国人を受け入れる企業と協力して、みなさんがはたらきやすい仕事の環境をととのえています。

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