外での仕事は暑さ対策が大切!建設業は熱中症に気をつけよう

こんにちは、JAC(建設技能人材機構)の吉岡です。
日本の夏は、とても暑いです。
暑さで体調が悪くなってしまうことがあり、これを「熱中症」といいます。
熱中症は、死に至ることもある病気です。
建設業のように屋外で働くことが多い仕事では、暑さ対策をして、熱中症を防ぐことが大切です。
今回は、熱中症にならないために気をつけたいことや、熱中症になってしまった時の対応方法を紹介します。
外での仕事は暑さ対策が大切!建設業は熱中症に注意!
普段、人間の体は汗をかいたりして、熱を外に逃がしています。
でも、あまりに暑かったり湿気が多かったりすると、熱を体の外に逃がせなくなります。
すると、体の水分や塩分が足りなくなって、体温がどんどん上がってしまいます。
これが熱中症の正体です。
熱中症になると、体には次のような症状が出ます。
| 重症度 | 症状 |
|---|---|
| 軽症 | めまいがする |
| 立ちくらみが起こる | |
| 手足の筋肉がつる | |
| 大量に汗をかく | |
| 中等症 | 気持ちが悪くなる、吐く |
| 頭が痛くなる | |
| 体に力が入らない | |
| 体がだるい | |
| 重症 | 意識がぼんやりする |
| 意識がない | |
| けいれんする | |
| まっすぐ歩くことができない | |
| 体温が40℃以上になる |
なぜ日本では暑さに気をつける必要があるの?
日本の夏は、雨が多くて湿気が多いです。
ヨーロッパなど空気が乾いている国では汗が乾きやすいですが、日本では汗が乾きにくく、体に熱がこもりやすくなります。
また、日本では都市化が進んでいます。
都市部ではコンクリートやアスファルトが多く、より暑く感じます。
これは、コンクリートやアスファルトが太陽の熱をためやすいからです。
草や木も少ないため、気温を下げる自然の働きが弱いです。
日本では年々気温が上がっており、熱中症で亡くなる人の数は毎年増えています。
2023年以降、毎年1,000人以上が仕事中に熱中症と診断されています。
その中でも、建設業で働く人の割合が多いです。
※参考:厚生労働省「職場における熱中症による死傷災害の発生状況」
建設現場では特に暑さに注意!
屋外での作業が多い建設現場では、冷房を効かせることができません。
太陽の光が一日中当たる場所も多いため、特に熱中症になる危険が高くなります。
また、室内でも、冷房がない環境での作業が多いため、熱中症になりやすいです。
そのため、2025年6月1日から、建設現場では暑さ対策が法律で義務になりました。
現場では「暑さ指数(WBGT)」が使われることがあります。
これは、気温だけではなく、湿度、太陽の熱、風など複数の要素から暑さを数値化する指標です。
この暑さ指数を参考に、建設現場での休憩時間などを考えます。
外の建設現場ではこんな熱中症対策をしよう

建設現場で自分の体を守るためにできる、熱中症の対策を紹介します。
自分で工夫できることも多いので、ぜひ試してみてください。
水をたくさん飲む
喉が渇いていなくても、こまめに水を飲みましょう。
20分から30分に1回程度の水分補給を意識してみてください。
一度にたくさん飲むのではなく、1回あたりコップ1杯から2杯ずつ飲むのが良いとされています。
塩分と糖分が入ったスポーツドリンクは、体が水分を吸収しやすくなります。
塩分が入った飴やタブレットを口に入れるのも良い対策です。
休憩をしっかり取る
無理をしないで、涼しい場所で休憩をしましょう。
気温が高い日は、休憩時間を長くしたり、休憩回数を増やしたりすることが大切です。
休憩時間は暑さ指数をもとに決められることが多いですが、体調が優れないときは、無理をせず休憩を多めにしてもらいましょう。
睡眠をしっかり取ったり、栄養豊富な食事をしたりして、体調を整えることも重要な対策です。
作業の前の日は、お酒を飲みすぎないことも大切です。
太陽の光を避ける
長袖の服を着るなど、日光が直接肌に当たらないようにしましょう。
長袖の服は暑く感じるかもしれませんが、汗を吸収したり、涼しく感じる機能性の高いものがたくさん売っています。
休憩のときは、太陽の日が当たらない日陰で休んでください。
外での仕事に備えておきたい暑さ対策グッズ
日本の建設現場では、便利なグッズを使って熱中症対策をしている人も多いです。
次にご紹介するグッズもぜひ試してみてください。
ファン付きウェア
小さい扇風機がついた作業服です。
服の中に風を送って、体の熱を外に逃がしやすくします。
ペルチェベスト
金属でできた冷却板がついた作業服です。
冷却板が体に触れることで、背中や腰などを冷やすことができます。
扇風機とは違い外気を取り込まない仕組みのため、粉じんや有害物質が発生する現場でも使えます。
アイスベスト
冷たい保冷剤を入れるポケットが付いたベストです。
わきの下や背中などを冷やすことができます。
コンプレッションインナー
筋肉をやさしく締め付けて、体の疲れを軽減する下着です。
特に汗を吸いやすく、乾きやすい機能のあるものを選ぶと、体がべたつきにくくなります。
接触冷感インナー
触れると冷たく感じる素材の下着です。
作業服の下に着ることで、暑い日の作業中も涼しく感じやすくなります。
ヘルメット
通気孔付きのヘルメットや遮熱タイプのヘルメットを選ぶと頭が熱くなりにくいです。
また、ヘルメットに日除けをつけたり、中に冷たいパッドを入れたりすることもできます。
ただし、暑さ対策グッズを使っていても、熱中症を完全に防げるわけではありません。
水分補給、塩分補給、休憩も必ず行いましょう。
日本の工事現場では、暑さ対策以外にも、安全のために服装で気をつけるべきポイントがたくさんあります。
こちらの記事も読んでみてください。
日本の工事現場で安全に働くための服装の選び方
外での仕事では仲間同士で熱中症に気づこう
熱中症は、自分では気づきにくいです。
私自身も、以前ベトナムでのイベント運営中に熱中症を経験しました。
喉の渇きや熱中症の初期症状にまったく気づかず、体がだるくなってから初めて「熱中症だった」とわかりました。
一緒に働いていた人の中には、いつ水を飲んでいいかわからず、水分補給を我慢している人もいました。
喉が渇いていなくても、すでに体の中の水分が足りていないことがあります。
また、「今は我慢できる」と思っていても、症状が急に悪化することがあります。
だからこそ、現場では仲間同士でお互いの状態を確認し合うことがとても大切です。
仲間の様子を見る時は、次のような点を確認してみてください。
- 水分補給はできているか
- 顔色は悪くないか
- 休憩中に大量の汗をかいていないか など
仲間同士で体調の変化に気づけるよう、お互いの様子を気にするようにしましょう。
外での仕事中に熱中症だと思ったらすること
もし、自分の体調が悪いと感じたり、周りの人の様子がおかしいと思ったりしたら、すぐに行動してください。
自分が熱中症だと思った時
すぐにリーダーや上司に言ってください。
「体調が悪いです」と言うことは、自分の命を守るために大切なことです。
すぐに涼しい場所へ行って、首の横などを冷やしてください。
周りの人が熱中症かもしれない時
周りの人が熱中症かもしれない時は、「大丈夫ですか?」と声をかけてください。
次のような状態の場合は、すぐに救急車を呼んでください。
- 呼びかけても反応がない
- けいれんしている
- まっすぐ歩くことができない
- 自分で水を飲むことができない
救急車は、「119」へ電話をすると呼ぶことができます。
まずは、火事か救急かを聞かれるので「救急」と答えます。
住所や症状などを聞かれるので、一つずつ答えてください。
日本で救急車を呼ぶ方法については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
日本の救急車の呼び方は?正しい利用方法を知ろう
呼びかけに反応があり、自分で水分補給などができる状況であれば、次のように対応してください。
- 涼しい場所へ連れて行く
- 服をゆるめる
- 首・わき・足のつけ根を冷やす
- 水分と塩分を取らせる
- リーダーにすぐ報告する
ただし、急に症状が悪化してしまうこともあります。
具合の悪い人を一人にしないようにしてください。
まとめ:外での仕事は暑さ対策をしっかりしよう
日本の夏は、気温だけでなく湿度も高いため、熱中症になりやすいです。
建設現場では、外の作業だけでなく、冷房がない室内の作業でも熱中症に注意が必要です。
2025年からは、現場での熱中症対策も法律で義務になりましたが、一番大切なのは、みなさん一人ひとりの意識です。
「これくらいなら大丈夫」と思わず、こまめに水分補給をしたり、休憩したりしましょう。
便利なグッズを使って、体が熱くなりすぎないようにすることも大切です。
熱中症は自分で気づきづらいので、一緒に働く仲間の様子も気にしましょう。
また、体調が悪いときは、我慢せず、リーダーや上司に伝えましょう。
仲間の様子がおかしいときも、すぐに声をかけてください。
正しい知識を持って、日本の夏の建設現場で安全に働きましょう!
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